すぎた珈琲(@sugitacoffee)焙煎士が書く、コーヒー専門サイトへようこそ。
すぎた珈琲本店では、以前喫茶営業もしていました。(現在は珈琲豆だけ販売してます)
その時どんなカップにすれば、珈琲が最も美味しく感じるか、いろいろと研究しました。
たどり着いたカップが柳宗理のカップアンドソーサーでした。
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故、柳宗理はインダストリアルデザイナーで、彼の設計思想は余計な物を極限まで削ぎ落して、シンプルな作りにする事。
今はやりのミリマリストに通じます。
今回はそんな珈琲を飲むために必須のアイテム、コーヒーカップについての考察です。
人は視覚情報で生きている
現代人は取得する情報の80%以上を視覚から得ている。
個人差もあるが、五感のうち主に視覚を使って生きているという事。
極論すると、見た目を押さえれば人の感覚をある程度コントロール出来る様になります。
例えば、黒いカップにコーヒーを入れると苦みを強く感じるし、白いカップに入れると甘味が増すといった具合です。
あら?もう答え言っちゃいましたねw
珈琲の味を引き立てるには、黒系のカップでなく、白磁のカップにすると良い。
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コーヒーカップの四つの役割
珈琲カップには四つの役割がある。
- 見た目
- 保温性
- 口当り
- アロマ
4つのうち、一番人に影響を与えるのは見た目です。
紅茶のカップは一般的に平べったい形をしている。(下写真参照)
珈琲カップと違い、なぜ平たい形をしているのかと言うと、紅茶の色を見るため。
平たい形をしていると、保温力が弱まります。冷めやすくなるのですね。
なぜわざわざ冷めやすい形状にしたのかと言うと、保温力を捨ててでも、影響力の強い見た目を取ったのです。
一方珈琲は、こげ茶色をしているので、平たいカップに入れても見た目は殆ど変わりません。
珈琲は、浅いカップに入れても深いカップに入れても、見た目がほとんど変わらないので、目深にして保温性を高めた。
理想の珈琲カップの形状
珈琲にしろ、紅茶にしろ、カップから立ち上るアロマを胸いっぱい吸い込みたくなる。
カップの間口は広ければ広いほど、アロマが立ち上ります。
コーヒーカップの理想的な形状は、持ちやすいくらい目深で、間口が広い逆三角形と言う事になる。
カップの口当りは味を変える
珈琲カップを選ぶうえで、最後に考慮する所は触感です。
つまり手触りと口当り。
珈琲を入れる焼き物の材質ですが、大きく分けてツルッとした手触りの磁器と、土の触感がする陶器がある。
これは好みなので、どちらでもいいと思います。
ただ、耐久性を考えると、半ガラス状の磁器に軍配が上がります。
喫茶店や、ホテルなどの飲食店では圧倒的に磁器製の器が使われているのは、耐久性の差です。
(磁器の器👇は耐久性抜群)
(陶器の器👇は温かみがある)
まとめ
珈琲を入れるカップについていろいろと考察してきました。
個人の方で珈琲をどんなカップに入れるかは、お好みで良いです。
沢山飲まれる方なら、ステンレスのマグカップが最適かもしれません。
ただ、飲食店で使われるカップでしたら、柳宗理のカップ&ソーサーの様なものが理想的。
つまり、
- 耐久性がバツグンである
- 珈琲の風味を最大化する
- リーズナブルな価格
- ロングセラーで買い足せる