今回は、日本人が好きな珈琲、ベストスリーに入っているモカ珈琲について詳しく書きます。
前回はガテマラ
前々回はマンデリンについてでした。
上記の3つの中で、一番有名で、なおかつ好きな方が多いのは、この ”モカ” なのじゃないかなっと思っています。
何しろ、歌になったり(動画珈琲ルンバ)
コーヒーそのものをモカと言ったりするので、その歴史は一番古いわけです。
今回はそんなモカについてのお話です。
コーヒーはモカから始まった
モカという名称ですが、どっから来たのかと調べてみると、もともとは現イエメンの古の港だったことが分かります。(現在はありません)
昔から珈琲豆は交易品だったので、モカという港町からいろんな国に輸出していたわけですね。
古の時代では、
珈琲豆はエチオピアとイエメンでしか採れなかったので、集積地のモカ港から世界に輸出される珈琲を総称してモカと言った訳です。
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珈琲の元締めシバの女王
ソロモン王の奥さんとしても有名なシバの女王ですが、当時彼女が珈琲交易の権限を握っていたそうです。
珈琲豆の貿易ですが、生豆を輸出すると発芽してよその土地で栽培が始まるかもしれないので、焙煎してから輸出していたそうです。
また、その後長らく
珈琲栽培はイスラム系の寺院奥深くで、門外不出の秘薬として扱われていたので、生豆や苗木の持ち出しは一切禁止されていました。
その素晴らしい香りや、効能を一般庶民が享受できるようになったのは、ここ100年くらいと言う訳です。
シバの女王の時代は、香料が重要な交易品であったので、コーヒーやコーヒーオイルもそういった香辛料の一部として扱われていたのでしょうね。
香で価値が決まるモカ
珈琲豆の値段ですが、産出国によってその評価基準はバラバラです。
ガテマラのように標高が高いと珈琲豆の値段が上がる国もあれば、スクリーンナンバーといって、豆の大きさで値段を決めるところもあります。
モカですが、見た目は小さくて、形も揃っていません。(写真参照)
そんなこともあってか、モカ・マタリなどの珈琲豆は、香りの良しあしによって値段が決ります。
また、モカ・マタリなどのイエメン珈琲は、脱穀しないで珈琲果実のまま乾燥させるのが一般的です。
買い手がつくと、初めて倉庫からドライフルーツ状態の珈琲豆を出してきて脱穀します。
脱穀してできた種子(珈琲豆)はバイヤーに売って、残った外皮(コッコ)は、自分達用として煎じて飲みます。ところ変われば、珈琲の使い方も色々ですね~~~。( ..)φメモメモ
今でいう所のナチュラルと言う珈琲が、モカ・マタリです。
風味は、発酵臭といって、貴腐ワインのように独特の香りがします。
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この一風変わった風味がハマるわけです。
私も珈琲を飲み始めた頃は、モカ・マタリの香りに魅せられたものです。
当店では以前最高級のモカ、バニーマタルという商品を置いていたのですが、この香りはコーヒーと言うよりも香辛料といった風味でした。
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イエメンの評価基準ではスパイシーと言う香りが最高級の証ですが、日本の方にはあまり受けは良くなかったですね。(/・ω・)/
モカコーヒーとは・まとめ
モカの発祥地イエメンですが、現在は紛争地帯として渡航注意国です。
この地は太古の昔から、世界貿易の中心(アデン)として栄えてきました。
イスラエルの首都が一時この地にあったと聞いています。
(ソロモン王とシバの女王の息子ダビデが新イスラエル王として建国したそうです)
古くからある土地なので、その珈琲モカも、様々な歴史の研鑽を経てきました。
そして今なお、2000年の時を超えて私たちを魅了し続けています。
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