女性の方からの質問で「ノンカフェイン珈琲は扱ってます?」という物があります。
この質問をされると一瞬返答に詰まってしまいます。その理由は、ほとんどの方がカフェインと言うものを誤解されているからです。
今回の記事では、珈琲をどれくらい飲むと酔うのか詳しく説明します。
カフェイン分解能が低いと珈琲に酔う
珈琲に入っているカフェインは、耐性のある人は殆ど影響がないですが、カフェイン分解能が低い人だと眠れなくなったり酔ったりします。
カフェイン分解能は一歳で最大値になり、加齢とともに低くなっていきます。
一般的に、白人はエタノール分解能が高く、カフェイン分解能が低いので酔う事が多いです。
日本人は幼少の頃からカフェインが沢山入っている緑茶を飲む習慣と、人種的にカフェイン分解能が高い遺伝子を持っているので、珈琲に酔う人は余り居ません。
日本人はカフェイン耐性あり
皆さんの中でカフェインに酔う方はいらっしゃいますか?
まず第一に、カフェインに酔うという意味が分からないと思います。
日本人はカフェイン分解能といって、カフェインを無効化する能力が高く、カフェインに酔うという感覚が分かりません。
私も長年カフェインに酔うという感覚が分からなかったのですが、珈琲の仕事で焙煎室のふき掃除をする機会があり、カフェインの結晶を多量に皮膚から吸収しました。
そして目まいを起こして、その時初めて「カフェインに酔うってこういう事なんだ…」と分ったわけです。
白人はカフェインに酔う
一方白人は人種的にエタノール分解能(お酒)が高く、ビールをラッパ飲みしても顔色一つ変えません。
私は度々、アメリカ人たちと飲む機会があったのですが、彼らはよくビールをラッパ飲みしていました。
しかも3本くらい次々に平らげて、日本人ならかなり出来上がっているはずなのに、白人たちは何事もなかったかのように、シラットした顔をしています。
長年この違いはなんなんだ?と思っていたのですが、いろいろ経験を積んでやっと謎が解けました。
それは、日本人はカフェイン分解能が高く、白人はエタノール分解能が高い。
カフェイン分解能とエタノール分解能は反比例する体内酵素である。という事でした。
つまり白人はエタノール分解能に優れていてお酒に酔わない代わりに、カフェイン分解能が弱くカフェインに酔うという事です。
ノンカフェイン飲料が欧米で沢山売っているのは、こういった背景があるからです。
一方、ノンカフェイン珈琲は、国内では最近でこそチラホラ見かけるようになりましたが、もともとカフェインにほとんど酔わない日本人では、大きな市場になりえないという事です。
ノンカフェイン珈琲を飲むのはせいぜい妊婦さんと、授乳されている方ぐらいです。
日本人は緑茶でカフェイン耐性が上る
日本人がカフェインに強い要因はもうひとつあり、それは幼少のころからコーヒーと同程度のカフェインが入っている緑茶を飲む習慣がある事です。
カフェインは常飲すると耐性ができます。ですので、子供のころから茶を飲む習慣がある日本人はカフェインに対して耐性ができます。
コーヒーを飲んで気分が悪くなり「カフェイン取り過ぎだわ」という人がいますが、緑茶を子供のころから飲んでいる場合は、単なる思い込んでいるだけです。
カフェインの致死量は1000mg
しかし、物事には限度というものがあります。
私も両手が黄色くなるくらい、カフェインの結晶を皮膚から吸収すると、酔ってしまいましたし。
一体どれくらいカフェインを取ると危険なのかというと、日本国内には取り決めがありません。
それはなぜかというと、カフェインを取り過ぎて死亡する人は、日本では二年に一人居るか、いないかなので、ほとんど気にする必要がないためです。
言い方は悪いですが、そんな取るに足らない数字の為に、内閣府は取り決めなど、こさえてくれません。
一方海外では、一日に取って良いカフェイン量を、国が定めています。
👇母体が飲んで良いカフェイン量👇
- 英国食品基準:200mg
- 世界保健機構:300mg
- カナダ保健省:300mg
- OG保健食品:300mg
- 内閣府委員会:特になし
これを見ても日本人は妊婦さん以外、少々カフェイン取り過ぎても大丈夫ってことです。
カフェインの致死量があり、1000mgを一度に取ると死ぬかもしれません。1000mgはホット珈琲でいうと10杯分です。
ポイント!
この分量はエナジードリンクや緑茶も同じで、カフェイン飲料を10杯一気飲みすれば、死ぬかもしれないという量です。
カフェインは汗と共に流れる
カフェインの排泄パターンですが、尿として排出されます。
あと一つは汗として出ていきます。
汗って、汗腺から染み出るわけですが、実は乳腺も汗腺が変化してできた物です。
だから、授乳すると、母体がとったカフェインが乳児にも行ってしまいます。
カフェイン分解能は、1歳になるまでは弱いです。
これが、妊娠している人と、授乳している人がカフェインを控えなければならない理由になるわけです。
妊娠している間と、授乳している間の二年間だけは、美味しいノンカフェイン珈琲で我慢してください。
カフェインレスコーヒーに関しては下のブログをご覧ください。
日本人はカフェインに酔いにくい・まとめ
カフェインの排泄サイクルですが、おしっこや汗をひんぱんに出せば、すぐに体外に排泄されます。
日本人の場合、おおむね3時間くらいで、大半のカフェインは分解されてしまいます。
ですので、安全にカフェインを取ろうと思ったら、3時間ごとにカフェイン飲料を取れば、問題ないという事です。 ^^) _旦~~
また、遺伝的にカフェインに弱い人は、水出し珈琲を飲めば問題ないです。
カフェインはお湯に溶ける性質を持っているので、低温抽出すれば、カフェイン量は半分くらいになります。
カフェインが半分になる水出し珈琲の作り方は、下のブログをご覧ください。
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