今回は、世界中で作られている珈琲豆の種類とその特徴に関して解説します。
コーヒー豆の種類一覧
珈琲の味は産地によって大体決まります。味が似通る原因は同一産地では気候風土が似通っている事と、同じ地域では同じ銘柄の品種を作付けするからです。
香りに優れたエチオピア珈琲については下のブログを読んで下さい。
レギュラー珈琲はアラビカ種
インスタント珈琲については下のブログを読んで下さい。
珈琲豆を注文されるとき、アラビカ珈琲下さいと言われるときがあります。
基本的に日本で販売されているレギュラー珈琲はすべてアラビカ種になります。
珈琲豆は大きく分けて以下の3種あります。
- アラビカ種(レギュラー珈琲用)
- ロブスタ種(缶珈琲等の工業珈琲用)
- リベリカ種(巨木で収穫しにくい)
ロブスタ種は生産力が高いですが、臭みが強いのでインスタントや缶コーヒーの原材料として使われます。
ロブスタ種はベトナムが生産量世界一で、ベトナムでは臭みや苦みを和らげるために練乳を入れて飲まれます。
ロブスタ種珈琲については下のブログを読んで下さい。
リベリカ種は西アフリカが原産地で、生産地では消費されていますが、巨木に育ってしまうため収穫が難しく生産量は全体の1%程度です。
レギュラー珈琲として使われているアラビカ種は、作付けされた場所で突現変異をしたり品種改良されて枝分かれしていきました。
アラビカ珈琲の枝分かれ
珈琲の木は珈琲ベルトで育つ
珈琲の木は年数がたつと、どんどん大きくなり、リベリカ種などは10mを超えます。
コーヒー農園では、珈琲豆を収穫後枝を切って(剪定)1~2mくらいの低木にしながら育てます。
世界約70か国で栽培され、約200種類のコーヒーの木があると言われています。
珈琲豆が育てられている代表的な地域と種類
- ブラジル (ブラジルサントス)
- コロンビア (コロンビアスプレモ)
- ベトナム (ロブスタ種)
- タンザニア (キリマンジャロ)
- エチオピア (モカ・イルガチェフ)
- グァテマラ (ガテマラSHB)
- インドネシア (マンデリン)
- インド (インドモンスーン)
- 中国 (雲南コーヒー)
- ペルー (ペルーティアラ)
- ケニア (ケニアAA)
- ジャマイカ (ブルーマウンテン)
- ハワイ (ハワイコナ)
- メキシコ (エル・トリウンフォ)
- コスタリカ (コーラルマウンテン)
- ホンジュラス (ホンジュラスHG)
- ニカラグア (マラゴジッペ)
- パプアニューギニア
- イエメン (モカ・マタリ)
- ブルンジ
- パナマ (ゲイシャ種)
- キューバ (クリスタルマウンテン)
種類別・珈琲の味の特徴
- ブラジル (軽くて飲み易い)
- コロンビア (マイルドな味わい)
- ベトナム (臭みがある)
- キリマンジャロ (酸味が特徴)
- モカ・イルガチェフ (強い香)
- グァテマラ (コクがある)
- マンデリン (苦みが強い)
- ブルーマウンテン (透明な味わい)
- モカ・マタリ (発酵臭)
- ゲイシャ (鮮烈な風味)
珈琲豆は生産国によって似たような品種の珈琲豆が作付けされます。(例:ブラジルにはイエロー・ブルボンが多く作付けされている)
特定の国で特定の珈琲の品種が作付けされるので、珈琲生産国でおおまかな珈琲の味の特徴が決まります。
コーヒー豆の種類・まとめ
コーヒーは単なる嗜好品の枠を超えて、カフェイン・ポリフェノール・トリゴネリン・フェニルインダンなどの薬効成分が、化学や薬の研究対象になっています。
珈琲はそれだけ人類に様々な恩恵をもたらすものとして注目されているという事です。