2019年現在、カフェインレスコーヒーの需要が増えてきました。
珈琲の2大成分といえば、カフェインとポリフェノールです。両方とも、珈琲を説明する時には絶対に外せないものです。
今回は、美容と健康に興味のある方向けに、カフェインレス珈琲に関してご説明します。
カフェインレスコーヒーとは何か?
カフェインレスコーヒーを販売していてよく聞かれることはカフェインの除去の仕方です。
カフェインレス珈琲は普通の珈琲豆からカフェインだけを除去するのですが、カフェインを除去するのに最も使われる方法は、カフェインが溶け出す薬剤につけて除去する製法です。
コーヒー豆を薬剤につけて取り除く方法は日本では禁止されているので、国内で販売されているカフェインレスコーヒーは安全なカフェインレス珈琲豆です。
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カフェインレス珈琲の作り方
2019年現在、カフェインレス珈琲の取り決めは、日本にはありません。
日本政府が、規制をつくっていないからです。日本にはカフェインに関する規制が必要ないのです。
日本に、カフェインに関して規制がない理由は、下のブログを読んで下さい。
ここでは欧米方式に従って、カフェインレス珈琲の作り方をかきます。
カフェインがほぼ0のコーヒーをカフェインレス珈琲豆から作る方法
カフェイン少なめのコーヒーを水出しやエスプレッソで作る方法
2つのタイプを用途に応じて使い分けて下さい。
カフェインほぼ0珈琲の作り方
カフェインレス珈琲豆とは普通の珈琲豆から主にカフェインだけを取り除いたものです。
おすすめ出来るカフェインレス珈琲豆はカフェインを99.9%取り除いたエルトリウンフォと言うメキシコ産の有機デカフェ珈琲豆だけです。
味は、スペシャルティ珈琲グレードです。
わたしは珈琲豆屋を20年近くしているのですが、これ以外のデカフェ珈琲豆で美味しいと感じた事はありません。
抽出方法ですが、珈琲豆自体にカフェインがほとんど入っていないので、ドリップでも、メーカーでも、エスプレッソでも関係なくカフェインほぼ0コーヒーになります。
普通のレギュラー珈琲豆としてお使い下さい。
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こちらの豆は、デカフェとしてだけでなく、有機JAS認定も受けていますので、デカフェ&オーガニック&美味しいスペシャルティ珈琲として普通にお楽しみ頂けます。
カフェイン少なめの珈琲の作り方
次にお持ちのレギュラーコーヒーでカフェイン少なめの珈琲を作る方法です。
一杯のコーヒーに入っているカフェインの量は、レギュラーコーヒー10gを使って、120ccのホットコーヒーを作った場合、80mgくらいです。
カフェインは熱に弱いので、深煎りにすればするほどカフェインは少なくなります。
次に、カフェインが少なくなる抽出方法ですがカフェインは熱湯に溶ける特性を生かして逆に低温で抽出します。
低温のお湯を使えば使うほど、カフェイン少なめのコーヒーになります。
それの最たるものは水出し珈琲です。
その他の抽出方法で、カフェイン少なめにする方法は、エスプレッソで入れることです。
高温の蒸気でコーヒーのエキスを絞り出すので、カフェイン少なめになります。
また、硬度300mg/ℓくらいの硬水を使うと、風味が強いのにカフェイン少なめの珈琲になります。
モカエキスプレスで硬水を使って、深煎りの珈琲豆で抽出すれば、30mg以下のカフェイン残存になるので、ミルクで割って飲めば、妊婦さんでも1日5杯くらいは大丈夫です。
普通の珈琲豆を使ってカフェイン少なめの珈琲を作る方法をまとめると下の通りです。
- 水出し抽出をする
- 深入りのコーヒー豆を使う
- エスプレッソで入れる
- 硬水で入れる
- 牛乳を入れる
以上で、デカフェ&カフェイン少なめの珈琲の作り方を終わります。次にデカフェ珈琲に関して詳しく説明していきます。
カフェインレス珈琲が飲まれる理由
- 女性の健康志向
- アメリカで流行しているから
- 美味しいカフェインレスが増えた
- カフェインが苦手だから
- ポリフェノールだけを取りたいから
それぞれ説明すると以下の通りになります。
女性の健康志向
カフェインは一般的に健康に良くないというイメージがあります。
流行だから
スターバックスなどの大手コーヒーチェーン店が、カフェインレスコーヒー商品を次々とだしています。
そんな訳で、すぎた珈琲でもカフェインレス珈琲に関する問い合わせが増えています。
日本人はカフェインに耐性があるので、今まで誰もカフェインに関して気にしていなかったのですが、広告の影響でカフェインレスコーヒーがクローズアップされているわけです。
美味しいカフェインレスが増えたから?
カフェインレスコーヒー豆はカフェインを除去する過程で、カフェイン以外の成分も失われてしまいます。普通の珈琲豆に比較するとどうしても風味が見劣りしてしまうのです。
カフェインが苦手だから
カフェインが苦手だという人は結構います。
しかし、カフェインに弱いというのは、ほとんどの場合誤解です。
コーヒーを飲んで気分が悪くなる原因は、カフェインではなく、コーヒー豆が古くて傷んでいることが原因です。
コーヒーを飲んで気分が悪くなる原因は、下のブログを読んで下さい。
ポリフェノールだけを取りたいから
コーヒーを飲めばフレンチパラドックスの赤ワインと同じで、美容と健康にとても良いです。
しかし一方で、珈琲の2大成分であるカフェインも同時に摂取してしまう事になります。
カフェインは、程よく取れば健康に良いのですが、ある種の誤解から悪役にされがちです。
カフェインを取り除いた珈琲が脚光を浴びるわけです。
カフェインレス珈琲を必要とする人は
- 妊産婦さん
- 授乳している人
- 貧血の人
- ダイエットしている人
- デカフェ珈琲をプレゼントする人
- 糖尿病の人
- カフェインに弱い人
- 心臓病の人
- 夜に珈琲を飲みたい人
- 子供に珈琲を飲ませる為
- ボディビルダー
- 頻尿の人
- 癌を予防するため
妊産婦さん
ポリフェノールがあまり欠損していない、美味しいカフェインレスコーヒーをお求めください。
母体が飲んで良いカフェイン量は以下の通りです
英国食品基準:200mg
世界保健機構:300mg
カナダ保健省:300mg
OG保健食品:300mg
内閣府委員会:特になし
英国の最も少ない基準で、妊婦さんが取っても安全なカフェイン量は、珈琲で一日2杯くらいです。( カフェイン総量だと200mg程度)
コーヒーや茶、ココアなど総量の事なので、カフェインコントロールが必要です。
授乳している人
カフェインが排出する経路は尿か汗腺です。
乳腺細胞は汗腺細胞から分化したものなので、授乳すればお母さんが摂取したカフェインは赤ちゃんへ行きます。
ですので、授乳中は出来るだけカフェインレス珈琲で我慢するか、もしくはカフェイン少なめの珈琲で、1日の摂取量を200mg以下に抑えるほうがいいです。
貧血の人
現代女性は大半が貧血だそうです。
産婦人科の女医さんに聞いた話ですが、江戸時代以降、妊娠と授乳期間が短くなったので、月経過多の影響で日本の女性はほぼ全員、鉄欠乏性貧血になったそうです。
カフェインは残念なことに鉄分の吸収を阻害します。
ひどい貧血の方は、美味しいデカフェ珈琲を取り入れた方がいいです。
ダイエットしている人
ダイエットしている方で、デカフェ珈琲を買って行かれる人がいます。
カフェインには脂肪の分解を促進する作用があるので、カフェインによる ”血糖値上昇⇒インスリン分泌⇒脂肪化” とどちらの作用が勝るのか???ですが、とりあえず需要があることは確かです。
プレゼント用にカフェインレス珈琲
ギフト用にデカフェ珈琲を買って行かれる方はかなりいます。
コーヒーが好きなのに飲めない妊婦さんには最適な贈り物です。(美味しいデカフェ珈琲に限る)
送る人も送られる人もその気遣いで幸せになれる品物だと思います。
糖尿病の人
Ⅱ型糖尿病を患っているお医者様に聞いた話ですが、珈琲を飲むと、カフェインの影響で血糖値が上がるそうです。
どれくらい上がるかというと30弱上がるそうです。
健康体の方なら気にする必要もない値ですが、1ミリも血糖値を上げられない方は、カフェインレスの生活をする必要があります。
こんな時はカフェインほぼゼロでポリフェノールたっぷりのデカフェ珈琲の出番です。
カフェインに弱い人
お茶やココア、エナジードリンク、珈琲を飲んで、気分が悪くなる人はカフェインに弱い可能性があります。
また薬局で売っている眠気覚ましにもカフェインは含まれています。
上記に書いたドリンクや錠剤には概ね100mgのカフェインが入っています。
しかし、珈琲だけにその症状が出る場合は、質の悪い珈琲を飲んでいる事が原因と考えられます。
ちなみに日本人は、小さいころからお茶を飲む習慣 & 遺伝的にカフェイン分解酵素をたくさん持っているので、カフェイン弱者である確率はかなり低いです。
珈琲を飲んで気分が悪くなったという話は聞いた事があるのですが、珈琲を飲んで酔ったという方は今まで見たことがありません。(私は焙煎室のカフェインの結晶を雑巾かけして、カフェインに酔ったことがあるので、どんな事が起こるのか理解できます。)
実はカフェイン分解酵素をあまり持っていない白人は、日本人がアルコールに酔うようにカフェインを飲んで酔います。
このことに気が付いたのはごく最近ですが、それほど日本人にとって、カフェインに酔う(カフェインに弱い)という事は縁のない現象なのです。
日本では、カフェインの1日の摂取は400mg以下にする事が薦められています。
これが1日4杯珈琲を飲むことを推薦しているエビデンスの一つです。
しかし珈琲の個人消費量世界一のフィンランドは珈琲摂取量の上限を決めていません。
心臓病の人
心臓病を患っていて、デカフェ珈琲を買いに来られた方がいます。
珈琲には強心の作用があるので心臓に負担がかかるカフェインは取らない方が良いです。
この場合もポリフェノールがなるべく残存しているデカフェ珈琲豆を選びたいものです。
カフェインレス珈琲が不味くなる要因は、カフェインを除去するときに一緒にポリフェノールも除去してしまうからです。
美味しさと健康の元である、ポリフェノールが含まれていない珈琲を飲んでも意味がありません。
カフェインだけ取り除いて、出来る限りポリフェノールを残す精製方法は、水抽出法と、二酸化炭素除抽出法です。
もう一つの有機溶剤法は健康に害があるとして、日本では禁止されています。
デカフェ珈琲豆を探す時も出来るだけ元の風味と栄養を保っている物を探したいです。
寝る前に珈琲を飲みたい人
珈琲を飲んで睡眠が阻害される方は、就寝前にはデカフェ珈琲や、カフェイン少なめの珈琲を飲んだほうがいいです。
ポリフェノールたっぷりのデカフェ珈琲を飲めば、逆に快眠を得られます。
珈琲のカフェイン除去法は、後天的に除去する方法と、珈琲の木そのものを改良することによって(要するに種なしブドウの様にカフェインなし珈琲を作る事)でもなされます。
しかし、現在ではまだ実験段階なので、製品化にまでは至っていません。
子供に珈琲を飲ませるため
ポリフェノールを取らせるために子供達に、珈琲を飲ませることは理にかなっています。
しかし、コーヒーは大人の飲み物なので、子供には控えさせたいと思っている親御さんはいます。
実は、カフェイン分解能は、1歳で成人と同程度の物が備わります。
私の娘の話なのですが、やっとタッチする1歳くらいで、ダブルで入れたエスプレッソの残り一杯を頻繁にストレートで飲んでいたことがありました。
大人でも飲むのを躊躇するエスプレッソの原液を、よく好んで飲むものだと感心してみていたのですが、実は1歳から思春期までの間は大人よりもカフェイン分解能があります。
要するに1歳以降は大人と同じようにカフェインを摂取しても何の問題もないという事です。
日本では子供でも普通に緑茶やココアを飲んでいます。
カフェインを飲ませたくないという理由で、珈琲を子供に飲ませないというのは、単なる誤解です。
子供が珈琲を飲みたがらないのは、珈琲の苦みが原因です。
そんな時は、ミルクで割ってカフェオレとして飲ませれば良いでしょう。
ボディビルダーはカフェインレスが好き
過酷な筋トレと、節制をしているボディビルダーはカフェインを敬遠します。
カフェインは脂肪を分解する効能があるので、トレーニング初心者は積極的にカフェインを摂取して運動する方が良いです。
2005年以降、カフェインはドーピング検査の禁止薬物指定から除外されました。
イチローも試合一時間前くらいに珈琲を飲んで集中力をアップさせるそうです。
しかし、ボディビルダー上級者となって体脂肪が5%以下とかになると、カフェインはなるべく取らないほうが良いです。
そこまで絞るとカフェイン過敏になっているでしょうし、カフェインからのメリットよりも、デメリットの方が多いかもしれません。
また、血糖値上昇による、インスリン分泌促進も良くないです。
そんな時はデカフェ珈琲か、カフェイン少なめの珈琲でポリフェノールだけを摂取した方がよさそうです。
頻尿の人
主に男性の方ですが、夜中に頻繁にトイレへ行くことがあります。
私もそうなのですが、歳をめした男性は皆同じ悩みを持っているようです。
寝る直前にトイレに行くのはもちろん、寝る前には水分を控えたりと、おしっこの回数を減らすのに躍起です。
カフェインは利尿作用があるので、頻尿の方が飲む珈琲はカフェインレスにしたいものです。
癌のリスクが上がるから
カフェインを摂取すると、肺がんや膀胱がんのリスクが上がることが懸念されています。
しかし、これは珈琲と一緒に飲むタバコが主な原因です。
コーヒーだけを単体で飲めば逆に癌のリスク(主に大腸がん)が下がることが分かっています。
珈琲が癌のリスクを上げる疑いは大体晴れたのですが、一緒に飲むショ糖やトランス脂肪酸、タバコに癌のリスクが高いという事です。
以上でカフェインレス生活をする必要性について解説を終わります。
カフェインの致死量は1000mg
一時、エナジードリンクを飲み過ぎて死んでしまった若者がいました。
カフェインの致死量は体重で判定します。
体重60kgなら致死量は12gとなります。
エナジードリンクなら、10本分くらいです。
いくら好きでもコーヒーを10杯一気飲みすれば具合も悪くなります。
カフェインレスコーヒー豆の作り方
カフェインレスのコーヒー豆を作る方法は2019年現在4つあります。
その中で市場に出回るほど確立された方法は3つで、日本で買えるのはその中で2つです。
順番に説明していきます。
二酸化炭素でカフェインレスにする
加圧した液体の二酸化炭素に珈琲豆を漬けて、主にカフェインだけを取り除く方法。
超臨界点カフェイン除去法と言って、一番最新の方法でカフェインを狙い撃ちにして除去します。
実際は肝心のポリフェノールも半分程度は欠損してしまいます。
欠点はコストがかかるので割高のカフェインレスコーヒー豆になってしまう事です。
水に漬けてカフェインを取り除く方法
比較的安価に、カフェインを取り除く方法。
1941年スイスで開発されて、1943年アメリカが特許を取りました。
ポリフェノールの残存量は二酸化炭素方式と大差ありません。
水と水蒸気を使ってカフェインを除去するので安全面でも確かです。
有機溶剤でカフェインを抜く方法
有機溶媒抽出と呼ばれるものです。
1906年にドイツで開発されました。
世界初の脱カフェイン法です。
一種のアルコールに漬けて、主にカフェインを取り除く方法です。
日本では認可されていないので、海外にでも行かない限り口にする事はないです。
有機溶媒抽出の欠点はカフェイン以外の成分もかなり欠損する事と、珈琲豆に有機溶剤が直接触れるので、残存薬物の恐れがあることです。
作付け段階でデカフェにする方法
バイオテクノロジーでカフェインレス珈琲の木を作る試みですね。
2004年に一応その試みは成功したようです。
しかしまだ市場に出回るほどの生産力はないです。今後に期待ですね。
カフェインレス珈琲とは・まとめ
デカフェ珈琲の需要は2019年現在、日本では3%程度です。
一方欧米では10%ほどがデカフェ珈琲です。
カフェインに強い日本人ですが、一部の人はカフェインレスコーヒーを生活に取り入れるメリットは十分あります。
カフェインレスコーヒーを飲む時の注意点ですが、兎に角ポリフェノールが十分に残っているデカフェ珈琲豆を手に入れることです。
ポリフェノールが十分の残っていて美味しいカフェインレスコーヒー、エル・トリウンフォは下の画像をクリックしてお買い求めください。