【昆虫食】の歴史は古く現生人類が出現した約500万年くらい前からヒトは、いろいろな食用昆虫を食べてきました。
しかし、農耕が始まった約2万年前くらいから、より沢山のカロリーを小麦から得ることが出来るようになり、昆虫食は徐々になじみの薄い食品へとなっていったのです。
昆虫は多種多様な種類があり、昆虫の形態は【卵→蛹→成虫】と変態していくこともあって、美味しい物、食用に向かないもの様々で、現代でも地域によっていろいろな食用昆虫が飼育されています。
昆虫食は美味しい?
昆虫を食べようと思っている人は、形と味につまづいて一歩を踏み出せない人が多いです。
【食用昆虫の形】は粉末状の物が売っているので問題ないですが、後は味が美味しいかどうかにかかっています。
食用昆虫で、美味しいと言われているものは以下の通りです。
- ワーム(バンブーワーム等)
- バッタ類
- クモ(タランチュラ等)
昆虫食では香りのいい物はワーム類。味的にはチョコレートの風味のクモ類がおすすめです。
昆虫食と日本の関係
日本では昔から東北地方を中心に、イナゴをつくだ煮にして食べる習慣がありました。
元々バッタを食べるのは、蝗害(バッタの大発生による農作物への害虫)による補助的な食品の位置付けですが、文化的にも昆虫食を継承していくうえで意味のあるものでした。
日本では古来からイナゴやハチの幼虫を食べる習慣がありました。
世界の昆虫食
【バグーム】に関しては下のブログをご覧ください。
昆虫食は日本だけでなく、世界中の国で様々な食文化を発展させてきました。
食用昆虫を粉末にして味噌のような調味料にしたり、チーズに幼虫を移植して踊り食いしたり、それぞれの地域でいろいろな食され方をしています。
【食用昆虫】は世界中で様々な食文化を彩っています。
昆虫食のデメリットは?
食用昆虫の中で外殻(カブトムシなど)があるものは、甲殻類と同じキチン質で出来ているので、カニやエビでアレルギー反応を起こす方は絶対に食べないでください。
また、開封後は酸化防止のため早めにお召し上がりください。食用昆虫は、オメガ3系の脂肪酸を豊富に含んでいるので酸素に触れると痛んでしまうからです。
昆虫食をするときはアレルギーに気を付けて、開封後は早めに食べましょう。
昆虫食と病気の関係
昆虫を食べると病気になると思っている人がいます。それは虫が農薬や化学物質で育った草を食べた場合や、加熱調理をしていないため殺菌が不十分であるからです。
しかし、実際に食用昆虫として売られている物は、牛や豚などと同じ様に与える飼料に対して十分配慮されているのでそのような心配はありません。
食用昆虫は飼育や調理に配慮されているので、病気になるこ事はありません。
昆虫食・まとめ
食用昆虫がなぜこれだけ注目を集めているかというと、酪農と違い昆虫育成はとても簡単で、トウモロコシや小麦を与えなくても効率的に育てる事が出来るからです。
牛乳や牛肉を得るには沢山のトウモロコシを与えなくてはならないのですが、食用昆虫は草だけで牛の10倍以上の高品質のタンパク質を得ることが出来るのです。
【食用昆虫】は食糧難の人類の新たな食品として脚光を浴びています。