すぎた珈琲の焙煎士(@sugitacoffee)が書く、珈琲専門サイトへようこそ。
エスプレッソ用の豆下さい
モカエキスプレスですか?
そう。深煎りでいい香りのを
細かくグラインドします?
できるだけ細かく挽いて
珈琲の入れ方や飲み方はすごく沢山あります。
わたしは、お客様にコーヒー豆を販売する時、どんな器具で珈琲を入れているのか聞いて、その抽出方法にマッチした銘柄をおすすめします。
日本では経験上、「ペーパー抽出」されることがほとんどです。
「ペーパー」とは、ハンドドリップ、もしくは、コーヒーメーカー抽出の事です。
ポイント!
豊富な軟水文化の日本では、ペーパー抽出が好まれますが、硬水文化の世界では、水をあまり使わずミルクを入れる、エスプレッソ 抽出が大半です。
今回は世界の主流な珈琲エスプレッソと、日本人好みのペーパー抽出について書いて行きます。
コーヒー抽出は3種類に大別できる
イタリアの各家庭にはモカエキスプレスがあるんだよ
大阪のタコ焼き器みたいだ
日本はどんな入れ方するの?
ペーパードリップですね。
世界にはいろんな抽出方法や飲み方があるよね~。
珈琲の入れ方は古い順番に並べると👇の3つです。
- 煮だし法(トルコ珈琲)
- 浸漬法(サイフォン)
- 透過法(ドリップやエスプレッソ)
煮だし法は最古の抽出方法で、珈琲の粉をお湯や水に入れてグツグツ煮だす方法です。
現在でもエチオピアのカリオモンや、中近東でのターキッシュ珈琲として残っています。
(ターキッシュ珈琲に関しては👇参照)
ポイント!
煮だし法は、珈琲の粉や微粉がカップに残るので後味が良くないです。興味本位で何度か作ったことがありますが、評判はイマイチでした。
次に考案された抽出方法は、「浸漬法」です。
これはコーヒーの粉をお湯や水に漬けて、浸透圧の差で抽出する方法です。
フレンチプレス・サイフォン・メリタ式などがそれです。
この抽出方法のいい点は、誰が入れてもそこそこの味が出る事です。
ポイント!
浸漬法は入れ方が単純なので、アルバイトの人でも簡単に伝授できます。
最後に、「透過法」といって、コーヒーの粉をフィルターに見立てて、コーヒー粉で作った層にお湯や水を通して、クリアーな味わいにする抽出方法です。
日本ではこの方式が好まれます。
透過法は難しく、ドリップでお湯を注ぐのが早いとスカスカの珈琲になりますし、エスプレッソだと器械の設定が複雑で美味しく抽出するには練習が必要です。
ポイント!
透過法の良い所は、フィルターが珈琲の欠点を取り除き、プラス珈琲の層も欠点を取り除いてくれるので、二重にクリアーカップになるところです。
ブラックコーヒーを好む日本では、クリアーカップになる透過法が一番好まれます。
(ブラック珈琲に関する記事👇)
珈琲に砂糖や牛乳を入れるのが世界標準
日本人はブラックで飲むの?
大半の人はブラックです。
珈琲にはミルクか砂糖を入れて飲むのが普通だよね~
そうなんですか!?
ブラックなんて飲まないよw
世界基準では珈琲にはミルクや砂糖入れるんですね。
日本では、珈琲をストレートで飲む方が多いです。
一方、世界基準では珈琲には何かしらの物を加えて飲むことが大半です。
代表的な物は、お砂糖・ミルク・香料・酒・柑橘系果物などです。
ポイント!
珈琲をストレートで飲むのは日本人くらいで、世界基準では何らの物を入れて飲むのが本来の珈琲の飲み方です。日本の珈琲の飲み方は、軟水文化がなせる業です。
(珈琲に入れる物について👇)
エスプレッソマシンはイタリア製?
エスプレッソマシンってほとんどイタリア製なんだよ
なぜなんでしょうか?
マシンパーツの特許をイタリアが持ってるからだよ。
複雑な構造してますよね。
イタリアは機械工学が進んでるんだよね。車とかも
ランボルギーニとか?
そうそう、印刷機とか車とかエスプレッソマシンとか
ポイント!
エスプレッソマシンの主要パーツ特許は、すべてイタリアが所有しています。 こんな事情もあって、エスプレッソマシンは大抵イタリア製です。
(エスプレッソに関する記事👇)
エスプレッソの特徴は、アレンジコーヒーを作る時に便利で、抽出した濃縮珈琲の原液に様々な物を加えて、バリエーションに富んだ珈琲メニューが作れることです。
私もエスプレッソで作ったカプチーノが一番好きな珈琲の飲み方です。
アレンジ珈琲は特に若い方向けの珈琲ドリンクなのかな?
東京では在住の外国人も沢山おられるので、海外の珈琲文化もいち早く入ってきます。
ただ、日本のご家庭では、まだまだエスプレッソで淹れる方は少数派です。
エスプレッソメーカーはもともとフランスとイタリアが共同で開発にあたったそうですが、途中からイタリアだけで作ったそうです。
イタリア人はセッカチ?
イタリア人の珈琲スタイルにはついていけないわ~
?そうなんですか~
だって立ったまま珈琲飲んでゆったり味わえないの
立ったまま珈琲は嫌だな~
信じられないよね~
日本は立ち飲みの酒処はあるけど珈琲は少ないよね。
本場のイタリアでは、バンコと言うカウンターでエスプレッソを立ち飲みして、すぐに仕事や遊びに出かけるというスタイルが一般的です。
フランスのゆったり座って文化論に華を咲かせるカフェーとは対照的です。
だからか、エスプレッソ(エクスプレス・特急)がフランスでは定着しないで、イタリアで定着したのでしょうか?
澄んだ珈琲を好む日本人と、セッカチなイタリア人のエスプレッソ。
国民性が出ていますね。これも地域差で生じる珈琲文化なのでしょう。
まとめ
世界の珈琲の入れ方飲み方をいろいろ見てきました。
取あえず座って珈琲飲もう
私も落ち着いて飲みたい派
イタリアでもゆっくりコーヒー飲む時もあるよ。
そうなの?
イタリアでは時間帯で珈琲のスタイルが変わるんです
そうそう、座るとチャージ量が別にかかるんだけどw
国とか時間で珈琲スタイルは色々変わるんですね~。
ポイント!
珈琲は世界で一番飲まれている嗜好品で、入れ方・楽しみ方も多種多様です。違いが生まれた要因は、水の影響であったり国民の気質であったりします。
様々な地域的な要素があって、複雑な珈琲文化・珈琲の入れ方が編み出されてきたのです。
今度一緒に珈琲飲もう♡
(世界の5種類の珈琲を一度に楽しめるセット👇)
(世界10種類の珈琲を楽しめるドリップパック👇)