珈琲趣味人
サードウェーブ珈琲って何だろ?
マスター
現在最先端を行く珈琲カルチャーをサードウェーブ珈琲、もしくはスペシャルティ珈琲というんです。
珈琲趣味人
同じような意味なんだね。
マスター
珈琲の生産現場からお客様のカップに至るまで行き届いた管理をする事がサードウェーブの趣旨です。
今回は最先端の珈琲文化、サードウェーブコーヒーに関して解説します。
トレーサビリティな珈琲豆
マスター
from seed to cup ってあるやん。
ネコママ
トレーサビリティというやつやね。
マスター
珈琲生産者の顔が見えるというのがサードウェーブコーヒーだね。
ネコママ
日本の産直にも農家さんのプロフィール写真貼ってるもんね。
サードウェーブコーヒーを一言で表すと、珈琲豆を単なる生活消耗品として見るのではなく、生産現場からお客様の手元まで行き届いた品質管理を行い、ワインの様な高品質食品を消費者に届ける事を目的とします。
サードウェーブ珈琲とはコーヒーを単なる生活必需品としてでなく、ラテ・アートに代表される芸術的な嗜好品として、提供する事である。
ファーストウェーブ・セカンドウェーブ・サードウェーブ
珈琲趣味人
サードウェーブって事は、セカンドウェーブとファーストウェーブもあるって事だよね。
マスター
ファーストウェーブとは多量生産多量消費の珈琲文化です。
珈琲趣味人
インスタント珈琲とかですね。
マスター
セカンドウェーブはスターバックスに代表される珈琲の風味を大切にするシアトル式珈琲の事です。
珈琲趣味人
シアトル式エスプレッソは深煎りの珈琲豆使っていて風味が良いね。
コーヒー文化の遍歴を分り易く表にまとめると以下のようになります。
ファーストウェーブコーヒー |
20世紀の初頭から1970年代の珈琲文化 |
ネスレが開発したインスタントコーヒーや、アメリカン珈琲によって、一般家庭や米軍を通じて急激に広まった、生活必需品としての多量生産多量消費の珈琲文化。 |
セカンドウェーブコーヒー |
1970年代から20世紀終り頃までの珈琲文化 |
生活必需品としての値段や効率重視の珈琲でなく、味や品質に重きを置く珈琲文化。テイクアウトできるシアトル式エスプレッソが、スターバックスによって世界に広まった。 |
サードウェーブコーヒー |
2000年ごろから現在までの珈琲文化 |
珈琲を単なる嗜好品としてでなく、芸術にまで高めようという試み。持続可能な珈琲ビジネスという観点から、コーヒー豆産地に配慮し、お客様に提供するカップにいたるまでの全工程に注目するトレーサビリティが特徴。スペシャルティコーヒー・ハンドドリップ・ラテアートに代表されるトレンドスタイル。 |
サードウェーブ珈琲の元祖は日本の喫茶店
マスター
丁寧にハンドドリップで入れる、珈琲もサードウェーブ珈琲だね。
ネコママ
元々日本には、ハンドドリップの喫茶店文化があったよね。
マスター
ブルーボトル珈琲は日本の喫茶文化をモチーフに作ったそうだよ。
ネコママ
ブルーボトル珈琲は逆輸入な訳ね。
お客様の目の前で一杯ずつ丁寧にホットを淹れる習慣は、元々日本にあったものなので、サードウェーブ珈琲は日本人には馴染み深いカルチャーと言えます。
サードウェーブコーヒーの最先端を行く、アメリカ発信のブルーボトル珈琲も、元をたどれば日本の喫茶店をモチーフに作ったものです。
サードウェーブ珈琲・まとめ
ネコママ
ココロを込めて珈琲を作る事が、サードウェーブな訳ね。
マスター
そういう事だね。
ネコママ
ココロを込めて焙煎しなさい。
マスター
丁寧に一個づつローストします。
一杯ずつ丁寧に淹れるホットコーヒー。
芸術の域まで高められたラテ・アート。
高品質なスペシャリティコーヒー。
コーヒー文化をアートにまで引き上げんとする人々に幸いあれ。
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